バカリズムさんと言えば、今やお笑い芸人という垣根を超えて作家として、ドラマの脚本・主演にいたるまで現在、幅広く活躍しています。
そんなバカリズムさんが2016年に放送された「ネプ&ローラの爆笑まとめ」で披露したネタ、「リア充」が大きな話題を呼びました。
バカリズムのネタと言えば、どこか含みをもつ世間にたいする皮肉めいたものがあり、その皮肉がいつも印象的であります。
しかし、ネタの中身はいつも核心と捉えていて何か、じーんと感じるものがあります。
今回は、バカリズムさんの傑作ネタから、「真の「リア充」とは何か?」。
「リア充」ネタと、この記事を見た上で、読者の皆様は「リア充」なのか、それとも「非リア充」なのか一緒に検証していきましょう!
目次
「リア充」とは?
まずは、本題に入るまえに簡単に「リア充」というワードに対して馴染みのない方に、「リア充」というワードについて解説します。
「リア充」とは、「リアル(つまり現実世界)が満たされている」、また、「充実している人」のことを指します。
簡単に言えば、他者から見て「幸福に見える人」のことです。
対象的にネタ中で強調されて「非リア充」とは、相対して「リアルが充実していない人」。
「幸福ではない」というより、「可哀そうな人」と捉えられていることが多いです。
バカリズムのネタ「リア充」とは?
一般的な「リア充」の言葉の意味とは、上記の意味合いで捉えられることが多くありますが、
では、バカリズムのネタで使われている「リア充」の意味合いとはどういったものなのか?
大方の意味合いは変化しないと思いますが、そこにバカリズムさんが思う「リア充」のアレンジが合わさることで、このネタはより一層面白さを増しました。
バカリズムが思う「リア充」とは?
バカリズムさんのネタの中で、「リア充」は以下のように定義されています。
- 恋人がいる(愛に満たされている)
- 交友関係の幅が広い(特にデザイナーやクリエイターなど、クリエイティブな仕事に携わっている人が多い)
- 仕事で海外にいく
- 童貞ではない
- リア充は、自分がリア充である自覚がない
これは、あくまで「リア充」というネタ中に登場するバカリズムさん演じる「リア充」の男が、「非リア充」である友人の男との対話の中で生まれてくるネタの中での「リア充」の定義であります。
しかし、ネタというのは小説や映画などと同様に一つの作品であります。
作品には、作り手の思いや思考そのものが、作り手自身も気づかぬまま血のように作品に流れ込んでいくものです。
この「リア充」のネタも例外ではありません。
ですから、これらの「リア充」の定義は、バカリズムさんが思い考える「リア充」の姿だと私は思います。
バカリズムのコント「リア充」の動画
色んな角度から「リア充」のネタを観てみてください!
その中に自分自身が、「リア充」か「非リア充」なのか見えてくるはずです!
心から笑えた人は本当の「リア充」?
バカリズムさんの傑作ネタ「リア充」はいかがでしたか?
「リア充」のネタを観て心から笑えることができたでしょうか?
確かに、恋人もいて、才能がある友達に囲まれて、横浜の海で友達とクルージングして、まさにその充実した姿は「リア充」そのものです。
しかし、それが本当の「リア充」の姿なのでしょうか?
仮に恋人がいなくても、お金がなくても、夢に向かってがむしゃらに生きている方もいます。
そういった人の中にも、「リア充」がいるのではないでしょうか?
この「リア充」を心から笑えた人は私個人の考えではありますが、真の「リア充」とは呼べないのではないでしょうか?
「リア充」という言葉に捉われることなく、幅広い意味での「リア充」を模索できる人こそが真の「リア充」と呼べると私は考えます。
(そもそも充実しているかどうかは他人が決めるものでなく、自分で決めるものですからね!)
イラッときた人は「非リア充」?
「リア充」というネタで、皆様は苛立ちを覚えたでしょうか?
イラっときてしまった人は、以前から自分自身が「非リア充」だという認識を持たれていたのではないでしょうか?
確かに世間では、お金もあり地位もある人はよく「リア充」と言われます。
しかし、上記でも述べた通り「リア充」の意味合いはそれだけにあらずだと思います。
目標に向かって前進していく。
その心が満たされていれば、私は「リア充」だと考えます。
真の「非リア充」とは、目標に向かって前進することをやめ、「リア充」と呼ばれる人々をひがみ妬み、自分の成長を促さないことではないでしょうか。
常にイライラしていたり、他人の粗探しをしているようでは、いつまでたっても自分の心は満たされないと思います。
まとめ
「リア充」とは、言葉自体は短い言葉ではありますが、その意味合いの幅は広いです。
そして、「リア充」という言葉に限ったことではありませんが、しっかりとした言葉の定義がない為、個人の思想によって大きく歪んでしまいます。
その証拠に、バカリズムさんのネタでは彼自身が思う「リア充」の定義が補足されています。
このネタを観て「リア充」だと感じた方も、「非リア充」だと落ち込んだ方も日々、前進していくことで真の「リア充」に近づいていくことができるのではないでしょうか。
いろいろな感情が混じり合う人生で、何が自分にとって「リア充」なのか、模索することも大切だと思いました!